もくじ
はじめに
以前に書きましたが、私は「ミレーナ」というIUS(子宮内システム)を挿入しているので、現在、月経時の出血がグッと減りました。以前は昼も「夜用ナプキン」を使うくらい出血していましたが、今はおりものシートで対応できます。夜用ナプキンって結構コストかかるので、その点からもコストパフォーマンスが良くなりました。その関係で最近、私、
布ナプキン生活をはじめたんです。
布ナプキンを取り入れることで、洗う・干すという家事は増えましたが、コストはグッとダウンかつ他にも感じたことがあるので、ここで報告したいと思います。

きっかけはおりものと布おむつ
私は「ミレーナ」を入れているので、婦人科での定期受診が必要となります。その際、ミレーナの位置がズレていないか確認があるので必ず内診があります。
嫌ですよね〜内診。
私はもうね、慣れました。
「お、今日は痛いな。」とか勝手に内診の評価してますから。
診察するの同じ先生なのに(笑)
先月定期受診だったのですが、その時に医師に
「おりもの多いネ、薬入れとくね。」
って言われて初めての膣錠を入れられました。
全く自覚症状なし。衝撃、え?カンジダってこと?
カンジダ症状ないしな。
なら、細菌性膣炎ってことかな?
お股臭かったかな、先生ごめんよ。
と思いつつ、いつもの中国人医師からは特に説明なく終了。
帰りの私、スマホで鬼検索。
(え?なんで?最近ご無沙汰なのに?)
と思いながら細菌性膣炎に検索していると、
IUD入れているとなりやすいって書いてありまして。
・・・まぁ異物だからな。
と勝手に納得。
元々、おりものが多いのか下着汚れが気になっていたんですよね。
暑いのでお股も湿潤しやすく、そりゃ細菌も繁殖するよね。
それから使いすてのおりものシートを使い始めたんですけど、、、、。
痒い。
生理用ナプキンでもあってたけど、かぶれる。
おまけにテープがめくれてひっつく。
臭いが気になる。(元々気にはなってた。)
回数頻度を変えるとゴミ増える。トイレのゴミ箱も小さいし、、、。
なんかエコじゃないよね。
と思っていたら、Facebookで友人が子ども(乳児)に「布おむつ使い始めた。」という記事が。
「交換回数が多くて洗うのが大変だったけど、布おむつ使っているって言ったら親戚からお下がりもらえて、だいぶ楽になった。そして経済的になった。」
ほうほう
経済的か。そのときの私の月経血は、夜でさえおりものシートでもよいくらいの出血量なので大きいナプキンはもう必要ありません。
布ナプキンのサイトを見ると「1枚は高くても、1〜5年もつから経済的」と書いてあったので、ちょっと試してみようと思って布ナプキンを数枚購入しました。
布ナプキンが届いた!
布ナプキンも昼用、夜用とかあるみたいですが、私はおりものシートサイズでいいので一応、昼用サイズとおりものシートタイプでかつ薄型のものを書いました。
数日経ったら、ポストに何やら可愛い袋が届いていまして。

開けると可愛い包装が。
もうこれでテンションが上がる。
しかも淡いピンクが可愛い。
これは薄型の17cmタイプです。
6枚ありましたが、1枚だけ比較用に使わずにとっています・笑
昼用はまた別のところで3枚購入。昼用は陰部があたる内側の面が黒です。
黒にした理由は、黒いから黒のショーツにも合うし、とか汚れ目立たないしという理由です。
着けて生活してみる
とりあえず着けて生活してみました。ポーチの中に、薄型のナプキン3枚と昼用のナプキンを入れています。結構コンパクトに入る。写真のように内側に折っておけば中は清潔だし、使い終わったあとも同じように内側におれば汚れが見えないようになっています。それは2つのメーカとも一緒。赤いパックは、外出時使用後のナプキンを入れるもの。家にいるときは、赤いパックに入れずそのまま洗面所に洗いに行きます。
着けた直後の感想は、薄型は薄いから装着感が比較的感じないでも、面が短いから当たる位置が気になる。昼用は紙ナプキンより厚く感じ、ちょっとごわっとした感じです、ただサイズが薄型より大きいので安心感はあります。
説明書は2〜3時間、多い時は1〜2時間と書いてありましたが、枚数が少ないので、汚れが目立たなければ3〜4時間くらいに1回と、4〜5時間に1回くらいで薄型ナプキンを交換していました。夜は昼用のナプキンを着けて寝ていました。
生理中に使用したとき、薄型は端っこの方に出血がつくとそこから裏側にちょっと漏れていました。気づいてすぐに交換したのでよかったですが、私の生理はこれまでの出血量と比べて「終わりかけ」状態なんですが、それでも少し多いときは、昼用が良いかもしれないな、と思いました。
ウォーキングの際に薄型ナプキンを着けて行きましたが、レギンスも履いていたからか、ズレはなかったです。蒸れ感、ヒリついた感じもない。ですが、帰ってトイレに行ったら汗でナプキン全体が湿って冷たかったので、そこで交換しました。綿って水分は吸うけど乾きにくいんですよね。
だから、冬山に綿のシャツきて登山したら、汗を吸って寒くて辛かった経験が・笑
しばらく使っていて気づいたのは、「においが気にならない。」ことです。
それは生理中も一緒。以前に比べて変える頻度が多いからかもしれませんが、それは使ってよかったな、と思っています。夜の昼用ナプキンも長時間つけているけど、においは気にならないです。
布ナプキンを洗う
↑の写真は、洗う時に使う私の3種の神器・笑。
ウタマロ石鹸は、洗面所で水で流しながらナプキンを洗います。
最初ゴシゴシ洗ったらメッチャ毛羽立ってしまったので、石鹸で擦ったら、あとはモミモミと洗うと大体汚れは消えます。出血はやや汚れが落ちにくいので早く洗いたい。ただ、それくらいの出血がつく日は1〜2日あるかないかくらい。
洗いながら気づいたのですが、陰部と接する面が黒い昼用ナプキンは汚れが目立たないのはいいんですけど、汚れが取れているのかもよくわかりません・笑 血みるのが苦手な人は黒ナプキンでもいいのかしら?
そのあとは、オキシクリーンを溶かした水にナプキンをつけおき洗いします。それで残りの汚れが落ちやすい。
最初はつけおき洗いせず石鹸で洗ったら洗濯機に投げ込んでいたんですが、私は洗濯で「柔軟剤」を使うので、柔軟剤に使ったナプキンが水分吸わなくなって、蒸れて痛痒くなったことがありました。その反省から石鹸で洗ったあとにつけおき洗いして、水で濯いで、脱水して干すという方法に変えたら、蒸れることがなくなったので、洗濯機を使われるなら柔軟剤は使わないほうがいいです。ちなみにそれ、説明書に書いてあります。つまり、説明書通りにやらなかった私が悪い・笑。
で、つけおき洗い用のおけなんですけど、フタつきで小さいバケツってあまりないんですよね、しかもプラスチックならオキシクリーンとか使ってたら変色しそうだから、ホーローがいいかなぁ。と探しに行ったんですが、ちょうど良さそうな蓋付ホーロー(14cm)がどうみても届かない高いところにあるかつ、値段が英世さん2枚以上とそこそこいい値!だな、、、。
ふと視線を下ろしたら目の前にガラス製のふた付きのいいやつが目に入りまして。
うん、、、それ用じゃないのわかってるよ。
君は梅と酒とかが浸かるやつだよね、、、、。
と思いながら購入し、つけおき洗いように使っています。
ルンバがぶつかってきても大丈夫だぜ!
1ヶ月使用してみて
ナプキンを使い始めて1ヶ月経ちました。
ナプキン生活を頑張らない程度に楽しんでおります。これは私にあった作戦なんですが、なんでも1週間くらい頑張ると止めるのがもったいなくなるんです、運動以外。家にいる時はすぐに洗ってつけおきしますが、外出している時は、帰ってきてまとめて洗うかお風呂で洗ってそのあとつけおきして、一晩置いて干しています。
ナプキンの変化はと言いますと、

ちょっと毛羽立ちや周囲の毛玉が気になりますが、まだまだ使えそうです・笑
汚れもほとんど目立たない。1年はもって欲しい・笑
私の場合、同じ向きで使っているとやや左側にヨレるらしく、それによって右側の端が皮膚と当たるようです。それで当たっている部分が摩擦で毛玉になっていたので、同じ向きじゃなく入れ替えながら使った方がいいな、と考えました。
あとの問題としては、ナプキンが少ないことによる回転率が高いことです。しかも最近寒くなってきて薄型は乾くけど、昼用はなかなか乾かなくなってきました。
その対策として、、、

最近、追加分を購入しました。これで頻回に変えられる・笑
コストはどれくらい?
初回の布ナプキン購入から追加分まででかかった金額は、9632円となりました。
【内訳】
(初回)
昼用ナプキン(3枚) :1,802円(送料 無料)
薄型布ナプキン(5+1)枚:3,580円
防臭チャック袋 : 110円
送料 : 280円
(追加)
薄型布ナプキン(5+1)枚:3,580円
送料 : 280円
ちょっと近所のドラッグストアで17cmサイズのおりものシート(使い捨てタイプ)がどれくらいの金額なのか調査してきました・笑
17cm 5cc(吸収)コットンタイプ 36枚入り 298円
この36枚入りを33袋以上購入すると、9834円となり使い捨てタイプのおりものシートがコスト高となります。
今、私は毎日1日3〜4回布ナプキンを使用していますので、1日3枚使用するとして、1袋は12日分となります。12日/袋×33袋=396日、1年ちょっと。
水道代や石鹸代等は省いていますが、使用年数が1年越えれば元が取れるようです。
もし生理の期間だけになるならば、私は10日ほど生理期間がありますので、
1日3枚×10日=30枚ですから、1生理につき1袋くらい。それが12ヶ月だから年12袋、3年弱で元は取れます。布ナプキンの寿命は幅がありますが、1〜5年。使用回数が減れば当然もちもいいでしょうから、やはりコストはよいのではないでしょうか。
しかも、枚数増やしたしたことで1日4〜5回は交換できそう。
妊娠とおりものケア
毎日ナプキン生活にそろそろ私も慣れてきたんですが、実はおりものへのケアは妊娠中、必要になります。
女性のおりもの(帯下)の成分は、剥脱した膣粘膜上皮細胞、白血球、細菌、粘液などです。妊娠中はエストロゲンが分泌され続けます。その分泌量は妊娠末期になるにつれて増加します。このエストロゲンは、膣粘膜上皮細胞を増殖、剥脱させるのでおりものの量が増えるのですが、この上皮細胞にあるグリコーゲンが分解されることによりブドウ糖となり、このブドウ糖から膣に常在しているデーデルライン桿菌が乳酸を産生することで、膣内は強い酸性(p H3.5~5.5)を呈します。これによって病原菌の侵入を防ぎます。(非妊娠時の膣内はp H4.8〜5.0の弱酸性)
ですが、おりものが増えることで外陰部は湿潤するため、それにより菌が繁殖し、炎症や感染を起こしやすくなります。特に、トリコモナスやカンジダなど比較的酸に強い原虫や真菌は生存できるため、感染しやすい状態でもあるのです。
カンジダ膣炎になると、おりものが酒粕状、粉チーズ状、ヨーグルト状となり、強い痒みがでます。
トリコモナス症膣炎になると、悪臭のある緑色の泡沫状のおりものとなり、膣や外陰部に痒みがでます。
そのため、陰部の清潔を保持し、妊娠中は通気性のいい下着を着て、汚れたら交換するということが大切、だけどそんな何回も下着は変えられないので、おりものシート、布ナプキンなどが活躍するわけです。
妊娠中のエッチの時も、感染予防コンドーム使用してくださいね。
終わりに
布ナプキン生活、今振り返ると始めてよかったな〜、と思っています。
実は私、布ナプキンに対してあまりいい印象がありませんでした。なぜなら、一般的な使い捨ての生理用ナプキンや紙おむつのような合成化学物質を皮膚に当てると、悪いものを吸収してしまう、というような「経皮毒」と呼ばれる考え(根拠なし)流行って、生理用ナプキンや紙おむつやその使用者をdisるような布ナプキン愛用者の言葉や宣伝を実際目にしていたからです。私はミルクとか無痛分娩を根拠なくdisっているの見るとそっと離れる傾向があります・笑
そんなことで宣伝しないくても、触り心地つけ心地、コスト面をもっと強調してくれればいいのに!!となんだか悔しい。
生理用ナプキンにもメリットはあります。どこでも売ってありますし、何より使いすてられるという簡易さが良いです。そもそも掃除も皿洗いも機械に任せる私、なぜ洗濯だけは頑張れるんでしょう、不思議です。
旅先での急な生理にも生理用ナプキンなら対応できますね。
大切なのは、どっちも「いいところ」をうまく使って生活していくことじゃないかと私は思います。もし、ナプキンでかぶれやすい人がいたら、布ナプキンを試しに使ってみるといいんじゃないでしょうか。
<参考文献>
1)堀内成子 総編『エビデンスをもとに答える 妊産婦・授乳婦の疑問92』南江堂、2015年
2)森戸やすみ「紙オムツやナプキンは有害?」『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』メタモル出版、2016年、p 42ー47
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